第二回め。CANTON物語。

最近、雑誌からのサンプル貸し出し問合せで、男女ともに「デニム特集」が多く動いています。5月はデニムな気分が盛り上りそうですよ。

さて、先日は生地、縫製、糸のことをお伝えしたので、今回は別のディテールをご紹介したいと思います。

まず、#1963-104 ジーンズを元にご説明いたします。

1930 年代後半のワークパンツをベースに独自の解釈による全く新しいジーンズとなっています。それは、 歴史に育まれたフォルムは踏襲するも、無駄を大胆に削除することで生まれた、今までに無い美しいバランスです。

特徴は腰回りのカッティングで絶妙なフィット感はビンテージそのものでありながら、腿から裾にかけて余分な弛みをバッサリとカットしたシャープなシルエットです。

ストレートでありながら、すっきりスリムに見えるのです。ヒップの部分からにかけての幅がポイントではないかと思われます。もったりしない。

また、おしりがアヒルヒップ、なところも、サイドスタイルのおしりのラインの良さが、実際のおしりに関わらず、きれいに見えるポイントでもあります。

 

付属パーツは鉄製オリジナル・ブラックボタン5つ(ちなみに#1963-105は鉄製シルバーボタン4つです)留め足側に#500 刻印。 銅製オリジナル・ブラック打ち抜きリベット。 銅製隠しリベット。 シンチバックルはセーフティーな針無し型(#1963-105はシンチバック無し)。 ポケット袋はビンテージ・ヘビースレーキ。

ポケットにそっと付けられているビスネームは紙のような感触ですが、紙ではありません。織物なのです。え、と聞いた時には思ったものです。極薄織物にコーティングを施しております。

元々アメリカのワークウエアーに付けられたサイズやクオリティを表示したチケット素材に準じるものです。 手間もかかり、コストは織りネームの4倍になると聞いています。このちっちゃいものにも世界があるんですねー。

一度、何年かもの、雑誌用にお借りしたことがあります。これがその時の写真。2年もの(上)と3年もの。

履いた回数もあるとは思うのですが、双方にいい感じに色落ちしています。

決して、古着ではなく、あくまでの「今のデニム」にシンプルさを見せつつつ、通好みのデザインが秘められています。

気軽に履けるジーンズも、知れば知るほどに愛着がでてきます。

この春、季節にのって、本格派デニムを一つ手に入れてみませんか?

 

TEAM55@EC-STORE

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March 30, 2021